しおみん( @mark4033 )企画屋です。先日、ブックオフにいって、あれこれ本を購入。いや、過去、「本よりもYouTubeをみろ!」という様な記事を書いていて、本のご紹介をするのも何だとと思うのですが。たまには活字も恋しくなったりするので、今回は本のご紹介をしておきます(笑)。
今回ご紹介する本は「AIで仕事がなくなる論のウソ」という本で、2018年5月に出版された本です。では、中身を見ていきましょう。
そもそもAIで、今の仕事がなくなるといったのは…。
そもそも、AI で今の仕事がなくなると言ったのは、2013年にオックスフォード大学のオズボーンが「近い将来、9割の仕事が機械に置き換えられる」といったこと。また、2015年に野村総研が出した「これから15年で今ある仕事の49%は消滅する」というもの。これらがいわれ始めて5年位経過しましたが…。
さて、約5年位経過しましたが…。
さて。約5年が経過しましたが、税理士という職業はいまだにあります(笑)。これらはすべて機械にとってかわるという訳では、どうもないようです。
「AIで仕事がなくなる論のウソ」という本の中では、こう書かれていました。
「現場では1人の人が、こまごまとした多種多様なタスクを行っている。それを全部機械化するのは、メカトロニクスにものすごくお金がかかる」「ある程度大量に発生する業務はすでに、オートメーション化している。残り部分で自動化できるところは少ない」
これは、すごく現実的な話だと思います。例えば、コンビニの商品補充など、これを機械化するよりは、現時点では人間の手でやる方が、安くて早く、すみますからね。但し、コンビニ自体が違う業態になる可能性はあると思います。こんな風に…。
AIに置き換わる部分、そうでない部分
こちらの本では、AIに置き換わる部分と、そうでない部分についても詳しく書かれております。これも業種別に見ていきましょう。
事務職は全体の3%まで減らせます。
まず、事務所については、IT化をすすめれば、3%まで減らせるということみたいです。つまり、1,000人の会社なら、総務・経理などの事務所は30人で充分ですということです。これが何故進まないか?社長の頭が硬いからです(笑)。 これは、前にも書きましたが…。夏野さんが、痛烈に批判しております。
流通・サービス系は、魚の皮を引き包丁で切る作業がAIで、できるか?
流通・サービス系の話も本には出てきます。現実問題、飲食店の厨房の中にAI が、いかに入っていけるのか?という問題があると書かれています。上にも書きました様に、「ある程度大量に発生する業務はすでに、オートメーション化している。残り部分で自動化できるところは少ない」という認識がある部分が多く、現在残っているのは、例えば、魚の皮を引き包丁で切る作業を AIでやるべきなのか?という部分みたいです。
技術的には可能であっても、その仕組みを作ることのにコストがあわなかったら意味がないというものです。ふむ。納得。
営業はAIにとってかわれるのか?
ここ20年で営業のスタイルも変わってきたとは思います。かつては、電話とFAXが主流だった連絡手段が、メールに変わりました。また、スマホが普及したおかげで、事務所に帰らないと事務作業ができないという業務効率化はある程度できていると思います。
が、お客様と会って商談する。特に「B2B」では。
という部分は変っておりません。そのことは、こちらの本の123ページに、「なぜ、お客様とあう必要があるのか?」という質問の中に、こう書かれております。
先方の担当者にマインドチェンジしてもらわないとビジネスが広がらないからです。ネット隆盛の今日でも、多くの経営者や販促担当者は、過去の習慣が根付いています。今までの紙や電波の広告を振り分けてもらったり、来期のデジタル広告予算を大幅に増やしてもらったりする。そういった意思決定を促すには対面でないと無理です。また、複雑な仕組みについての説明などは双方向で話し合いながら、顔を見て疑問点を感づいて説明を重ねないと、やはりわかってもらえないところがありまして。
これは、デジタル広告の営業関係なのだと思いますが、どの業界も多かれ、少なかれ、今も昔も、そしてこれからも対面営業という部分は不可欠なのかも知れません。
結論:職業はAIにとって変わられるのか?
この本にも、こと細かく書かれておりますが、税理士という職業がAI にとって変わられるわけではなく、税理士という職業のどの部分はAI になり、どの部分はAIにはできないのか?ということを良く考える必要があります。 それは、税理士だけではなく、営業職、飲食店の現場、流通の現場、ECの現場など、自分がおかれている場面を想定して、色々と考えてみると楽しいのかも知れません。ぜひ、一度読んでみてください。
以上、久々の本の紹介でした。
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