2016年に遠藤周作の「沈黙」という映画が日本でも上映されました。今回、そのゆかりの地を回るというのが、今回の旅の一番の目的で、2017年6月19日〜21日にかけて、行って参りました。
というのも…映画が衝撃すぎました。
まず、映画を見たことがある人もない人も、日本人なら、絶対に一度は見た方が良いですよ❗と僕は思います。
それは何故か?
現在の日本は、何事も自由に発言できたり、何を信じても、何のおとがめもありません。つかまることも、死刑になることもないのですよ。しかし、なんとなく、皆もご存じの様に、キリスト教を信仰すること自体が禁止されていた時代が、この日本にもあったのですよ。物語は、17世紀、江戸時代初期。キリシタン達がいかに苦しみ、この日本でキリスト教を信仰したのか?その舞台が「長崎」なのです。どんな背景であったのか?知りたくありませんか?
まだ、見ていない方は、こちらをどうぞ!
さて、そんなこんなで、ズバットレッド塩見が「沈黙」関連でいくべき場所ベスト5をまず紹介!
行くべき場所1/バスチャン屋敷
キリシタン弾圧のためキリスト教の神父がすべて追放された後、日本人で洗礼名バスチャンという伝道者がこの地方のキリシタン達を指導したといわれてまして、バスチャンは幕府からの追手を逃れるため隠れ家を転々としたと伝えられております。現状のバスチャン屋敷も、そのひとつと言われています。場所は、市内から離れているため車でしかいけませんが、キリシタンのこと、当時のことを知りたければ絶対に行った方が良い場所です。(入場料など無料)
長崎市内から202号線を北上するのですが「バスチャン屋敷」の看板を探すのは難しいと思います。出津教会などがあるところから202号線から山道に入ると覚えておいた方が良いと思います。僕もスマホでGoogleマップを確認しながら行ったのですが近くまで行くと「案内看板」があり、ぐっと安心感が湧きます。
地元の方がいて「ここに車を止めて、あとは歩いていきなさい」と言われたので、そのまま車を止めて、山道を3分位歩くと「バスチャン屋敷」が見えてきます。
中も覗いてみました。なんとも言えない独特の感じと歴史の重みを感じる光景でしたね。きっと、この様な狭い場所に10人以上のキリシタンがイエスキリストをお祈りしていたのか?と思うと、心が痛む感じがしました。この旅で、一番心が打たれた場所となりました。
所在地 851-2323 長崎県長崎市新牧野町1397‐1
行くべき場所2/枯松神社
日本人伝道士・バスチャンの師であるサン・ジワン神父を祀ってある、日本に三カ所しかないといわれるキリシタン神社です。あとの2つは、「長崎市内淵神社の桑姫(くわひめ)大明神」と「伊豆大島のオタイネ大明神」ということらしい。
当然、神社というのは、基本は「神社は神道の神様」を祀るものです。が、神様以外の人を祀る場合もあるらしい。それは、「祟り神」というもの。人間であった菅原道真を祀った天満宮は、もっとも有名な「祟り神」ということになります。
話をキリストに戻すと。当然、当時はキリスト教ですよ〜。なんて、言えない訳ですから、神道を装ってキリスト教を信仰していたのだということは容易に想像ができます。なんか、見ていたら、心が痛い…。
行くべき場所3/沈黙の碑
作家・遠藤周作の沈黙の碑には『人間がこんなに哀しいのに主よ海があまりに碧いのです』 と刻まれています。沈黙という映画を見て、その後、バスチャン屋敷跡を見た跡に、この碑を観ると、本当に心が痛いです。と思わせる碑です。是非、記念に訪れてみてください。
202号線のすぐ横にある碑ですが、202号線は長崎の海沿いを走っている国道。全部、西を向いているため、数多くの夕日スポットを有しております。日中に訪れましたが、ここから見る夕日も実に綺麗なのではないでしょうか。
行くべき場所4/黒崎教会
1897年にド・ロ神父の指導で敷地が造成され、1899年から建設計画が進行、1920年に完成した、遠藤周作の小説『沈黙』の舞台ともなった黒崎の地に建つ教会。
レンガづくりで大変綺麗な教会です。せっかく沈黙関連で、この辺を回るのでしたら、是非、訪れたい場所です。
教会内は、ステンドグラスが鮮やかなとっても綺麗な教会です。昼間に行くと、燦々と光が入って来て良い感じでしたよ。
所在地 851-2324 長崎県長崎市上黒崎町26
行くべき場所5/長崎奉行所跡地
長崎市内で行ったところと言えば「長崎奉行所の跡地」。映画の中では、こちらの奉行所にキリシタンが捉えられ、悶々とした日々を過ごしていたことが描かれています。
長崎歴史文化博物館 http://www.nmhc.jp/
所在地 長崎市立山1丁目1番1号
その他、時間があればどうぞ!
遠藤周作文学館&道の駅
実は、この周辺で昼食を食べる場所は極端に少ないです。何も知らないでいくと「昼食難民」になります。その中で唯一昼食が食べれる場所が「道の駅」であって、そこのレストランは、ほぼバイキングのみです。私が行った時は、1200円でした。味は…。ここではコメントを避けます(笑)。
一応、入場料360円払って、中に入りましたが、遠藤周作先生大好き!っていう人以外は、特に見るものはないと思いました。
遠藤周作文芸館 http://www.city.nagasaki.lg.jp/endou/
一日かけて、長崎の外海地区を中心に回る旅。とっても楽しかったです。特に、これらのスポットは国道202号線沿いに多く点在し、天気も良かったこともあり、海がキラキラしてて、とっても素敵な旅になりました。また、機会があれば、訪れたいです。