しおみん（ @mark4033 )トラベルワーカーです。３月１日の元Docomoの夏野氏の講演が大阪であったので参加して参りました。その時にお話されていた「今、日本の置かれている立場」を、私なりに解釈してお届けします。
By: Paul K
もともと私は日本の大企業に違和感を感じてました。
夏野氏の講演を聞いて解ったことがあります。それは、私が漠然と感じていた日本の企業に対する違和感です。
ネット社会になったら、時間と場所にとらわれないワークスタイルがおくれると思ったいたのに、日本の企業人になったら「そんな事全然できないじゃん」と思っていたことと共通することです。
どういうことかというと…。
ネット社会＝業務・作業を効率化する社会
です。
例えば会社の経理部門。昔なら20人かかりで、借り方、貸し方を吟味し、一枚一枚伝票を整理していた作業が、今じゃ0.5人で、その作業ができる様になってます。実に40倍生産性が上がっていたりします。これはネット環境がもたらした成果といえます。
また、別の例としては、ある特定分野の研究をしていたとします。ネットが普及していない時代であれば、論文を手にいれるのに図書館に行ったり、その大学まで行ったりしなくてはいけなかったのが、今、簡単にネットで情報が手に入ります。
その効率は10倍どころではないはずです。ネットの普及によって、効率は、ここ20年で抜群によくなったといえます。
ネットを活用して勝ったのはアメリカ
上記は、国別の名目ＧＤＰの推移です。
日本のGDP（名目、金額ベース）は、ほぼ500兆円前後で推移しており、増えても減ってもいません。つまり、ここ20年、日本はほとんど経済成長していないのです。ネットで業務が効率化できたはずなのに、です。
一方、アメリカのGDPは1995年が約7.6兆ドル、2015年が約18兆ドルとなっており、20年で約２倍以上になっています。
では、ここ20年に世界共通で起こったことは何でしょうか？
一番大きな出来事は、
世界的に情報革命が起きた！
ということです。
ネットが登場して、仕事の生産性が向上しているはずなのに、
- ネットを取り入れて成長したアメリカ企業
- ネットを取り入れたのに成長できなかった日本企業
という構図が浮かび上がります。
判子の数が減らない日本企業
アナログ時代に、社長決済をもらうにも、判子を６つもらわないと社長のところまで届かない。
という話はよく聞いた話です。
今日、実は、物理的な判子がサイボウズに変わっただけで、判子の数は変わらないというのが日本企業の現状ではないでしょうか。これって情報革命って言えるのでしょうか？
行動を起こそうと思えば、社長から末端社員にメールだって打てます。逆もしかり。しかし、滅多にそんな事をしている大企業はないでしょう。効率化を考えた際、その方が早いに決まっているのに、社内の空気で、そんなことができない風土になっていて、
社長→取締役→部長→課長→主任→一般社員
という効率悪い構図が、全然、崩せていない大企業が多いのだと考えられます。
また、大手家電メーカーのＳ社の管理職比率は40％を超えているそうです。これって、もう狂っているとしか思えません。
「大阪太郎君も40歳か‥。そろそろ役職につかないとね！じゃ、△△管理部長に昇進してもらおう！部下いないけどね」
って、ドンドン役職を増やして、企業内に無駄を多くして、ネットで得た効率を、社内の人事体制で、ドンドン悪くしているのが多くの日本の企業の縮図と私は考えております。
また、そんな旧態依然とした企業が、現在の企業価値に耐えきれずに崩壊していっているのが、シャープであり、東芝だったのでしょう。また、今後も、潰れる大企業が現れることでしょう。
その時、個人は、どう考えるべきか？
日本のＧＤＰが全然、伸びないのは、大手企業の社長や役員が原因と僕は考えております。だってね。シャープさんも中国企業に買収された途端にＶ字回復できるのです。もっと昔でいえば、ニッサンもカルロス・ゴーンが来て企業は立ち直るわけです。
じゃ、会社の内にいれば良いのか？といえば、一概にはいえないと思うのです。
日本の企業→ＧＤＰが伸びない体質→つまりネットで効率化できない体質
という場所にいて良いのか？という問題になってくると思うのです。少なくとも個人とかフリーでやっている人は、ほぼネットをフル活用して、自分の業務効率をあげて仕事をしているのだと思います。
そんな自由で空気を読まない発想からでないと、アメリカのＧＤＰを支えるGoogleやfacebookみたいなベンチャー企業は出てこないと思うのです。
特に、今若い方々は、今ある大手企業が、後30年後に残っている可能性は半分以下で、そのつもりで人生設計した方が良いと思ったりします。
でね！
もし、そう感じるのであれば、下記の記事でも読んで、準備してみて欲しいです。もう空気を読んで生活するのはオカシイという時代が来ると思いますので…。
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