しおみん( @mark4033 )企画屋です。2020年から小学生向けのプログラミング教育というのが、学校でも実施される様ですが、皆さん、割と浮足立っているので、そのポイントをキチっと解り易い様に説明しておきますね。
そもそも小学生に考えて欲しいプログラミング思考というのは?
50代の私どもの年齢であれば、機械が割とアナログ的であったため、色々なものが理解しやすかったわけです。例えば、車のエンジンは、電子制御なんてなかったので「自然吸気→圧縮→爆発→自然排気」ということで理解しやすかったわけです。それが、電子制御になって、自動車が何故動くのか?という部分さえ、ブラックボックス化してしまいました。それは、今日、あらゆるものに言えます。
- テレビは、何故つくの?
- コンピューターは、何故色々なことができるの?
- 信号のシステムはどうなっているの?
- 電車のプログラムって、どうなっているの?
こんなことは大人でも解っている人は少ないと思いますし、ましてや子供にはチンプンカンプンだと思います。そんな中、小学生のプログラム教育をしなさい!ということが、文部科学省の方からお達しがでております。もう少し、詳しい内容を見ていきましょう。
出典は、こちらです。
「小学校プログラミング教育の手引」の改訂(第二版)について
こちらの中には、こう書かれております。まず「小学校プログラミング教育のねらい」です。
①「プログラミング的思考」
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力。
とのことです。ここで気がついて欲しいことは、「どのような動きの組合せが必要であり」というところです。一番ベースになることは、どんな動きであるのか?という部分です。はっきり言いますが、単純に考えて、
- アナログ的な動きは「回転運動」と「直線運動」
- デジタル的な動きは「ON」と「OFF」
これしかありません。色々と迷われる前に、親御さんは、このことを理解して欲しいです。
何を言っているのか、良く解りませんと言われるかも知れませんが、
例えば、エンジンがある車は、
ピストンという「直線運動」している動きを、クランクが「回転運動」に変え、ドライブシャフトの「回転運動」をタイヤに伝えて車は動いています。これが、電気自動車であれば、もともと「回転運動」をしているモーターで自動車を動かしますので、基本、直線運動している駆動系はありません。みたいなことが、文科省が求めている「小学生に理解してもらうためのプログラム教育」というものの基礎であるといえそうです。
一方、デジタル領域では。
デジタル領域では「ON」と「OFF」しかありません。と言いましたが、それが、実用レベルでは少し複雑になっていきます。どういうことかといえば、А系列の信号と、B系列の信号を用意するとします。すると、図の様に、A系列の信号が「ON」と「OFF」、B系列の信号が「ON」と「OFF」の掛け算されて、4つのパターンの信号が送れる様になります。
A/B | BがON | BがOFF |
AがON | ① | ② |
AがOFF | ③ | ④ |
これを、Aの信号が「ON」の時は、車の右のタイヤが一回転する、Bの信号が「ON」の時は、車の左のタイヤが一回転するというプログラムを組んだとしましょう。すると、
- Aの信号が「ON」、Bの信号が「ON」→直進する
- Aの信号が「ON」、Bの信号が「OFF」→左に曲がる
- Aの信号が「OFF」、Bの信号が「ON」→右に曲がる
- Aの信号が「OFF」、Bの信号が「OFF」→動かない
という様な4つの動きをします。もっと複雑な動きをつけたければ、C系列の動きをつければ、8つの動きをしますし、Dを加えれば16系列の動きをします。ちなみに、世の中で言われている8ビット、16ビット、32GBなど、2、4、8、16、32、64、128、256、512、1024となっているのは、この原理からなのです。
では、子供達向けの教育で大切なことは、何?
できるだけブラックボックス化しない
プログラム教育というと、すぐに、プログラム言語を教えてしまいがちですが、それよりも、もっと重要なのは、単純化したものの組み合わせが、大きな仕組みになっているということを子供達に理解してもらうことだと思います。
今月、当社が実施しているロボット教室においては「お掃除ロボット」を作ってもらいました。この中においては、ルンバでも採用されているであろうゴミをかきあげて、内部に取り込むということができるロボットでした。単純な仕組みのものに慣れて、それを自分で無理なく複雑化していくという教育の方向性は、ひとつの答えではないかと思ったりします。
子供達が続けられるのか?
次にプログラム教育で大切なことは、子供達が続けていけるのか?というポイントです。
子供達は飽き性です。すぐに、飽きた〜、眠い〜、やることない〜と言い出します。しかし、途中で辞めると、何ごとも身につきません。そういう意味では、子供達が続けられるのか?というポイントも重要なポイントだと思ったりします。
費用が適正か、どうか?
小学生向けのプログラミング教育という分野においては、現在、相場というものが成り立っていないと思います。いや、悪徳業者がいるとか、いないとかではなく、使う教材で費用がバラバラになると思っております。レゴさんが、発売しているマインドストームも5万円程度かかります。
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これは、これで面白いですが。これをいきなり、子供に与えて、できるか、どうかです。できるのであれば、チャレンジするのもひとつの手かも知れません。
最後に。
今、大手企業に就職するのが良いのか、ベンチャー企業に就職するのが良いのか?なんて、誰にも解りません。要するに未来に対して、答えを誰もが持っていないのです。ただ、今後、子供たちには、プログラム的な論理思考は必要ですよね。というところは合意しやすいところであって、どの教育スタイルが最適というものもないと思います。ただ、現時点で、いえることは、上記だと思いますので、ご参考いただけるなら、幸いでございます。
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このブログは、50代の「しおみん@トラベルワーカー」が「旅をしながら仕事する」ためのノウハウを提供していくためのブログ。
まずは、こちらの記事をご覧ください。
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