しおみん( @mark4033 )企画屋です。中小零細、個人事業主、フリーランスのプライシングの考え方について、少し掘り下げてみたいと思います。
そもそもマーケットとは?
そもそもマーケットとは?簡単にいうと、顧客と他社との相関関係によって決まるものです。例えば、外食でコーヒーを飲むとなると。
- コンビニでコーヒーを買う
- コーヒーショップでコーヒーを飲む
- マクドなどファーストフードでコーヒーを飲む
- ホテルのロビーでコーヒーを飲む
- その他。
それ位の選択肢を顧客は持つわけです。今日はプライシングの話ですので、価格を掘り下げていきます。上記の4つの場所で、コーヒーの原価が一律50円とすると、計算上、下記の様な粗利がでます。
- コンビニでコーヒー→販売100円、粗利50円
- コーヒーショップでコーヒー→販売350円、粗利300円
- ファーストフード→販売100円、粗利50円
- ホテルのロビー→販売1,000円、粗利950円
粗利だけ考えると、ホテルのロビーでコーヒーを売るのが断然に粗利が高いです。しかし、逆にマーケットシェア(販売数)を考えると、コンビニとか、ファーストフードとかのシェアが高いと予想されます。
粗利とは、
売上(販売数×販売額)ー売上原価=粗利(売上総利益)ですので、売上原価が同じであれば、粗利を伸ばすのは、販売数を伸ばすか、販売額を伸ばすか、どちらも伸ばすかになります。
中小零細、個人がやっちゃいけないこと。
プライシングの話をすると、どうしても薄利多売で販売数を確保して、売上確保しようとする方がいます。しかし、個人事業主に近いほど時間的制限を受けるので、絶対的に販売額を上げて(つまり値上げ)、粗利を確保すべきなのです。
でないと、貧乏ヒマなし…。という状態に必ず陥ります。
それに、薄利多売作戦では、マーケットシェアは確保できますが、大手と争ったら必ず資本力では負けますので、そっち方向には絶対にいかない方が良いです。
話をもっと具体的にしてみましょう。
もし、あなたがWebの制作会社であったとしましょう。その時、通常の会社は100万円で受ける案件を、あなたの会社は300万円でしかやらないとしましょう。
発注側からみると。
100万円でやってくれるところと300万円かかる制作会社が同じであれば、当然、100万円の会社に発注します。しかし、300万円と3倍かかるところに発注する理由があれば、そちらに発注する可能性だってあります。例えば…。
- 日本語だけでなく、英語、中国語の3ケ国語にも対応したWebを作り、各国へのアプローチ方法も熟知している。
- 納期が異様に早く、提案のバリエーションが異様に豊富。デザイン案を1日で20案も持ってくる。
- Webサイトからの売上分析の実績が豊富で、Webを作るだけでなく、Webからの売上にコミットしてくれる。
- 協力ブレインを300人かかえていて、豊富なデザインからシステム運用まで、IT系のニーズは総合的にかなえてくれる。
- とにかくライティング能力が飛び抜けていて、多くのキーワードでSEOの実績があり、毎月1社しか新規は受け付けていない。
- 東京渋谷区内の案件しか受けなく、渋谷のことであれば、浮浪者から警察まで熟知している。
- 医師免許の資格を持ちながら、Web制作会社をして、特に薬事法とかの知識があり、その方面の仕事しかやらない。
など、差別化ポイントなど、いくらでも作れます。問題は、それで、どれだけの変化が期待できるか?です。もともと100万円の案件で、人件費(売上原価)が半分の50万円かかっていて、3ケ月で10本受注していたとします。すると、
- 売上 100万円×10本=1000万円
- 原価 50万円×10本=500万円
- 粗利 1000万円ー500万円=500万円
とこうなります。それが300万円にしたら、3ケ月でクライアントの数が10から2に減りました。すると、どうなるかというと、
- 売上 300万円×2本=600万円
- 原価 50万円×2本=100万円
- 粗利 600万円ー100万円=500万円
となります。売上が下がりますが粗利は同じとなります。原価(人件費)が同じになるかは、要件によりけりですので、この際、省くとして、重要なのは、売上が下がっても粗利は同じ位稼げるということです。
こうなると、どうなると思います?
時間に余裕ができるということです。
以前であれば、3ケ月で10本の仕事をこなすのに200時間(10本×20時間)かかっていたとすると、2本で良くなれば40時間(2本×20時間)で良くなります。この差は160時間。
そうすると、新しいものを研究開発する時間が確保できるということであり、さらに差別化できる要因を増やせるということです。
まとめ
今日のお話をまとめておきますね。
- 中小零細、個人はマーケットの中で高付加価値がつく市場を狙うべし。
- つまり、値上げするのが正しい。
- 値上げして、新しい高付加価値を作るための研究開発に時間を使い、さらなる付加価値を作るサイクルを作るのが正しい。
ということで、今日はプライシングの話でございました。
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