(この記事は2012年の記事を2018年にリライトしたものです)
私は、2012年に、こんな記事を書いておりました。
「イマだけ」という価値が下がっている件に、対応していく5つの考え方
いきなりですけど、 販売促進の手法の王道にある「イマだけ」「ココだけ」「アナタだけ」という価値が下がっていると思いませんか。「イマだけお安くしておきますよ」と言われても「え!本当??いつも言っているんとちゃうん!」っていう気分になることも多くありませんか?。これは、情報化社会がもたらしたモノであろうと思うのです。つまり、少しググったら「ココだけ」って言っているけどウソやん!という情報が、直ぐにばれてしまうからです。同様に「イマだけ」という情報も、ウソなら直ぐにばれてしまうのが今日のマーケットです。
そう、一昔前なら、函館の土産物屋で、カニを買う際に、
「お嬢ちゃんだけ!可愛いから、サービスしておくよ!」
というのが、
通用したのかも知れませんが、今、それをすると、そのまま「カニを半額まで、まけてもらったなう!」とツィートされて「あっ、そこの魚屋さん、みんなに同じこと言っていますよ!」なんていう事もネットの返信で教えてもらうことになったりします。
という事で、ウソはダメだけど本当のことであれば「イマだけ」「ココだけ」「アナタだけ」というのを、うたう事は多いに結構だと思ったりします。
では、「イマだけ」「ココだけ」「アナタだけ」ってうたう事ができるのは、どんな場合があるのでしょうか?ちょっと、その視点を5つにまとめてみました。
1.本当に希少価値があるもの。
その季節にしか、本当にないものとか、本当にその時期にしか取れないもの、手に入らないものは、そのまま「イマだけ」「ココだけ」「アナタだけ」と歌ってもいいんだと思います。だって本当の事ですもんね。
2.店側が決めたもの。
「20歳女性に限り○○をプレゼントしています」とか「小学生のお子様に限り○○を無料で差し上げます」とか、店側が戦略的に決めても良いと思います。
3.出会いが演出できるもの。
ここで会ったのも何かの運命、一期一会の出会いに感謝など、人生、世界の70億人の全ての人と出会えるわけではないので一瞬の出会いを演出できるものであれば使えると思います。
4.理由がはっきりしているもの。
「この商品は倒産品であるので安い。それでも良ければ買っていってください!」とか、 「品質は問題ないけど、傷がついていてB級品扱いになっているので安いので買っていってください」とか、理由がはっきりしているものは、「イマだけ」「ココだけ」「アナタだけ」でも売れると思います。
5.まとめちゃう。
いわゆる一山いくら!、もしくは、福袋にするとかにして、まとめてしまって他とは比較できない感じで、お得感がでるものは、まとめて個数限定で販売。そんな売り方もありだと思います。
如何でしょうか。
そう、昔ほど、「イマだけ」「ココだけ」「アナタだけ」という事が効かなくなっています。というか、今の時代、昔よりも、もっとシビアにウソはダメだという事です。その分、本物の「イマだけ」「ココだけ」「アナタだけ」という商材や機会があれば、それは貴方の力になる事は間違いないのだと思います。
(2018年3月15日に追記)
この記事を書いてから6年。マーケティングも随分変化したと思います。しかし、人の欲求である「あなただけ」というところは変わらないと思います。
逆に「あなただけ」という部分は、特別感を演出ことには色々と工夫がされていると考えられます。例えば、下記にある「十二単」。とても売れております。中は何と思いますか?
答えは「お米」です。
https://item.rakuten.co.jp/gihee/c/0000000262/
こちらの商品。お米が12個入っているのですが12種類全部違うお米なのです。この手間暇が、送る方も送られる方もステキな体験となるのでしょうね。
あなたが、もし商材をお持ちでしたら、どうしたら、この様な特別感がでるのか?考えてみるというのも、商品開発のひとつのヒントになるのではないでしょうか。
ヒントは「アナタだけ」と思ってもらえる商品に変えるということ。
内祝いの米ギフト 八代目儀兵衛https://item.rakuten.co.jp/gihee/c/0000000262/